2011/06/26 22:53:06
DESC法
自分の要望を相手に伝えやすく、また伝わりやすくする基本ステップにDESC法と呼ばれているものがあります。
うまく言えそうにないことを言うとき、何て言っていいのか迷うときなどにこのDESC法を使うと、状況が整理され相手に伝わりやすくなります。
DESCとは、4つの段階のアルファベットの頭文字を組み合わせたものです。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
D=describe:描写する
これから対応しようとする現在の状況や相手の行動を客観的に描写する。
E=express,explain,empathize:表現する、説明する、共感する
描写したことに対しての、自分自身の主観的な気持ちを表現、説明したり、
相手の気持ちに共感する。ここでのポイントはあまり感情的にならないこと。
S=specify:特定の提案をする
状況を変えるための具体的・現実的な解決策、妥協案を提案する。
C=choose:選択する
相手に要望を受け入れてもらえた場合、受け入れてもらえなかった場合それぞれに対する自分の次に取る行動をあらかじめ考えておき、そして選択する。
このように、DESC法は問題解決場面において自分の要望を相手に伝えやすくするのに役立ちます。
それでは、会議が長時間にわたってダラダラと続いている場面を想定して、このDESC法を活用してみたいと思います。
「会議が始まって、そろそろ2時間が経ちますが(D)、私は集中力が切れてきてしまいました。みなさんも、少し疲れてきているように思えます(E)。このまま続けても、良い案は浮かびそうにないので、それぞれ持ち帰って明日もう一度話し合うというのはどうでしょうか(S)。その方がたくさんの案が出されるように思えます(C)。もし、今日中に終わらせたいというのであれば、せめて少し休憩をはさんでいただけませんか(C)」これらの台詞は一気に言えることは少ないと思います。
相手の反応を受けてDESCを進めていけばいいのです。また、状況によっては、相手が気心の知れた人などであれば、いきなりSを言ってもEの部分を汲んでくれるかもしれません。
ただし、それは確実ではありませんし、相手に感情的な高ぶりがあったりすると汲んでくれる余裕がないこともありますので、Dから始めた方が良いでしょう。
DESCの順序も必ずしもこれに従う必要はないかもしれません
が、相手になんと言ったらいいか迷うときに、この順序で考え表現していくと自身を持って、相手に分かりやすく伝わりやすい表現ができます。
ここで、DESC法を用いるときに押さえておかなくてはならないポイントがいくつかあります。
まず一つ目は、DとEの区別をしっかりとすることです。Dの部分は客観的な描写で、その場にいる人が共有できるものでなくてはなりません。
上記の例で言うと、2時間経ったというのはみんなが共有できる事実です。
しかしそれを「2時間も経った」「もう2時間経った」と言うと、主観的な感情が混ざっており、他の人が共有できるものではなくなってしまいます。
二つ目はCの部分です。自分の要望を素直に表現できない理由の一つに、相手が拒んだらどうしようという不安があります。
そのような不安があると、相手が同意してくれる可能性の高いことだけを表現するようになり、自分の要望の多くの部分はないがしろになってしまいます。
そんなときに、相手がNOと言ったときに、自分はどのような行動を取るのかを決めておくことは、大きな安心感があります。
自分の提案が、同意されることも、反対されることもあることを知っておき、それぞれへの対応策を考えておくことは心に余裕を与えてくれます。
そして、三つ目には相手を思い通りに動かそうとしないことです。DESC法は、歩み寄りをするため、お互いが納得のいく妥協点を探るための方法です。相手を変えるのではなく、まず自分が歩み寄るという姿勢が大切です。
DESC法を理解しても中々すぐには実践できないかもしれません。そのときには、口には出さずに頭で考えるだけにしたり、家に帰ってからそのときの状況を思い出して、じっくり考えるなど少しずつ身につけていくと良いでしょう。
自分の要望を相手に伝えやすく、また伝わりやすくする基本ステップにDESC法と呼ばれているものがあります。
うまく言えそうにないことを言うとき、何て言っていいのか迷うときなどにこのDESC法を使うと、状況が整理され相手に伝わりやすくなります。
DESCとは、4つの段階のアルファベットの頭文字を組み合わせたものです。では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
D=describe:描写する
これから対応しようとする現在の状況や相手の行動を客観的に描写する。
E=express,explain,empathize:表現する、説明する、共感する
描写したことに対しての、自分自身の主観的な気持ちを表現、説明したり、
相手の気持ちに共感する。ここでのポイントはあまり感情的にならないこと。
S=specify:特定の提案をする
状況を変えるための具体的・現実的な解決策、妥協案を提案する。
C=choose:選択する
相手に要望を受け入れてもらえた場合、受け入れてもらえなかった場合それぞれに対する自分の次に取る行動をあらかじめ考えておき、そして選択する。
このように、DESC法は問題解決場面において自分の要望を相手に伝えやすくするのに役立ちます。
それでは、会議が長時間にわたってダラダラと続いている場面を想定して、このDESC法を活用してみたいと思います。
「会議が始まって、そろそろ2時間が経ちますが(D)、私は集中力が切れてきてしまいました。みなさんも、少し疲れてきているように思えます(E)。このまま続けても、良い案は浮かびそうにないので、それぞれ持ち帰って明日もう一度話し合うというのはどうでしょうか(S)。その方がたくさんの案が出されるように思えます(C)。もし、今日中に終わらせたいというのであれば、せめて少し休憩をはさんでいただけませんか(C)」これらの台詞は一気に言えることは少ないと思います。
相手の反応を受けてDESCを進めていけばいいのです。また、状況によっては、相手が気心の知れた人などであれば、いきなりSを言ってもEの部分を汲んでくれるかもしれません。
ただし、それは確実ではありませんし、相手に感情的な高ぶりがあったりすると汲んでくれる余裕がないこともありますので、Dから始めた方が良いでしょう。
DESCの順序も必ずしもこれに従う必要はないかもしれません
が、相手になんと言ったらいいか迷うときに、この順序で考え表現していくと自身を持って、相手に分かりやすく伝わりやすい表現ができます。
ここで、DESC法を用いるときに押さえておかなくてはならないポイントがいくつかあります。
まず一つ目は、DとEの区別をしっかりとすることです。Dの部分は客観的な描写で、その場にいる人が共有できるものでなくてはなりません。
上記の例で言うと、2時間経ったというのはみんなが共有できる事実です。
しかしそれを「2時間も経った」「もう2時間経った」と言うと、主観的な感情が混ざっており、他の人が共有できるものではなくなってしまいます。
二つ目はCの部分です。自分の要望を素直に表現できない理由の一つに、相手が拒んだらどうしようという不安があります。
そのような不安があると、相手が同意してくれる可能性の高いことだけを表現するようになり、自分の要望の多くの部分はないがしろになってしまいます。
そんなときに、相手がNOと言ったときに、自分はどのような行動を取るのかを決めておくことは、大きな安心感があります。
自分の提案が、同意されることも、反対されることもあることを知っておき、それぞれへの対応策を考えておくことは心に余裕を与えてくれます。
そして、三つ目には相手を思い通りに動かそうとしないことです。DESC法は、歩み寄りをするため、お互いが納得のいく妥協点を探るための方法です。相手を変えるのではなく、まず自分が歩み寄るという姿勢が大切です。
DESC法を理解しても中々すぐには実践できないかもしれません。そのときには、口には出さずに頭で考えるだけにしたり、家に帰ってからそのときの状況を思い出して、じっくり考えるなど少しずつ身につけていくと良いでしょう。
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